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式根島季記 2016夏

  • 2016/08/28(日) 19:18:56

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予定したこの夏休みは、前日まで3つの台風の動きにやきもきさせられながら
この晩を迎えました。
前日の便は欠航となってしまいましたが、今晩は条件付ながら出航です。
現地の海に台風の余波が残っていれば、竹芝まで戻らなければなりません。
民宿に確認したところ、すでに海はおさまっており出航するのであれば
接岸に問題はないとのこと(去年のこともありひたすら祈るのみです)。

P8243477.jpg  着いてみれば、海は静
 かでこの青空・・・
このスポットはエメラルド
グリーンの海の色がとて
もきれいな場所・・・
太陽が南中する頃には
さらに鮮やかな色になり
ます。
P8243478.jpg
P8253516.jpg  昼からは所帯道具を
  カートで曳いて浜に出
 ます。
 それにしてもこの青空
 夏休みの始まりです。
今年は例年より3日ほど早く来ましたが、
直前までの台風のせ
いかライフガードの
小屋はすでに閉鎖され
ていました。
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P8253517.jpg ひたすら空腹をこらえ
 ながらのベースの設
 営です。
P8243486.jpgP8243490.jpg
今日の昼食です !
島の海苔弁です。岩海苔を敷き詰めた上にちくわ2本、カニかま1本、明日葉
それぞれの天ぷらとさつま揚げ、アサリの煮付け、厚く切ったたくあん2枚。
そしてビールとデザートの果物・・・いただきます!
さん羨ましいでしょう。

P8243508.jpg そしてこれがこの晩
 の夕食。
 かつおと赤いかの刺
 身、煮魚はタカベ、自
 家製のさつま揚げ、
 肉詰めピーマン、酢
 の物に漬物,そして
 シッタカの吸い物。
 島ならではの贅沢
 です。

         式根海中百景(ぜひクリックで大きくして見てください)
P8243467.jpg  透明度は抜群
 この先はグランブ
 ルーに染まってゆく
 のみです。
モンツキハギの黄色
とソラスズメのブルー
の対比の妙です。
P8253519.jpg
P8253520.jpg  色とりどりのイバラ
 カンザシの群生
 近づいて見とれてい
 ると・・・
自分も撮って欲しい
とトラウツボが顔を出
しました。
P8253521.jpg
P8253527.jpg  日本の固有種の
  シラコダイ
 我が家の水槽には
  大きめなのでカメラ
  に収めました。
おなじみトリートメン
ト作業中のホンソメ
ワケベラです。
今年はあちこちで
見かけました。
P8253524.jpg
P8253515.jpg 40センチほどの
 イシガキフグ・・・
 のんびりと泳ぐ姿には
 いつも癒されます。
 ついついちょっかいを
 出してみたくもなります。
                                                               
            
P8233463.jpgP8233464.jpg
タイドプールのイソギンチャクの花畑で今年も会えました。
クマノミです!

そして・・・
P8263538.jpg 港で船を待っています。
 帰りは、お土産が増えるのと
 採集 した魚達を持ち帰るための
 海水の重さが加わるので結構
 きついです。
恒例の船上での
ポーズです。
P8263549.jpg
P8263562.jpg スカイツリーと羽田へ
 向かう旅客機
 また1年の日常が始
 まります・・・

今回持ち帰った魚達
です。
ひさびさのニジハギ、
モンツキハギそして
アケボノチョウです。
P8273570.jpg

RYO君 オカヤドカリ見つけたよ !!
P8263541.jpgP8263566.jpg

式根島季記 2016夏

昨日まで、あれほど3つの台風の影響を案じていたのが夢であったかのように
静まり返った海、そしてまぶしい青空・・・
その日差しの中、何十年もこの船会社で働き、その制服と帽子を身に着けた
彼女の姿がいつものようにそこにあった。

「いつもありがとう、お帰りなさい」
乗船券を受け取りながら、彼女はそう言った。
この夏、僕がまた船を下りてきたのなら必ず伝えよう。
きっとそう心に決めていたのに違いない。あちらこちらのシーンで使い古されて
きたその言葉が、まぶしい夏の光の中でなぜかとても新鮮に覚えた。

「ただいま」
不意に投げかけられたその言葉に、僅かに動揺する心を抑えながら発した
僕の言葉は、これもまた陳腐であった。
僕の中では、いつの頃からか夏の島行きは、島に帰るものになっていた。
タラップから一歩足を降ろすたびに、心の中では「ただいま」と呟いていたので
ある。その呟きに今、音が与えられたということなのだ。

民宿に着き、荷を解いてから手土産を持って、今は廃業してしまったが、何十年もお世話になった民宿のおばさんを訪ねた。
聞けば85歳になるという前にも増して腰の曲がった彼女は、聴き慣れた元気な声で迎えてくれた。

「今朝おばさんが漬けたきゅうりの浅漬けがあるから、ビールでも飲んでゆけや」
そう言っておばさんは僕を台所へと誘った。
冷蔵庫から浅漬けを取り出すと、蓋を取った大きなご飯茶碗ほどのタッパに
大匙で1杯、2杯、3杯・・・えっ、まだ入れるの?
食べるのは僕1人のはずだけどと思いながら言葉には出来ず、差し出された
缶ビールとともに受け取ると、TV.の置かれた玄関のホールに戻りソファーに
腰を下ろした。
冷えた缶ビールを一口、そしてくだんの浅漬けを一切れ・・・旨い! 本当に美味しい。

「ほれ、これも食べてみろ。ここが一番旨いんだから」
何でも特別に持ってきてもらったという塩鮭の鎌焼きだった。
これがまた油が乗っていて美味しい!朝からこんなんでいいの?
そう思いながら気がつけば、浅漬けも空っぽ。

いつものようにお孫さんの自慢話をひとしきり聞いてから、もてなしのお礼を
云い、浜へ出るからと言ってお暇をした。
「おう、行って来いよ。気いつけてな」、「ありがとうございます」
東京の生活で不必要に絡んだ心の糸がほぐれてゆくのを感じた。

今年もまた、心優しい人達との再会、そして新たな出逢い・・・
身体もしっかり動き、童のように楽しめたし、また来年も夏は巡ってくるんだろうな。
半日かけて戻る船のデッキチェアで潮風に吹かれ、時折まどろみながら
この三日間の夏をゆっくりと何度も反芻している。
東京までは、まだたっぷりと時間がある・・・


 
 

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